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教えておくれ、何が情けか。。。 [神雕侠侶]

相変わらず小説の神雕侠侶を読みふけっています。こちらに来てから、荷物を増やしたくないのと日本書籍が手に入りにくいことから昔と比べて本を買うことが少なくなりました。しかし、こうして夢中になって読む本が手元にあるというのは、なんと幸せなことか。


現在、4巻を読み終わり5巻に入っています。DVDより先に行ってしまいましたが、ちょっとだけ書きたくなったので書いておきます。


郭芙。

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このお嬢さんの最大の不幸は、自分がどれだけのものを持っているか、しらないことでしょうか。。



多くを持っている者ほど、更に多くを望む、と聞いたことがあります。郭芙も幼いころからモノばかりでなく、武兄弟という取り巻きまでいて、自分の望むもので手に入らないものはない、という性格になってしまったのでしょう。それは決して自分の力で手にいれたものではないのですが。

耶律斉という誰からも文句を言われない立派な旦那がいたからいいようなものの、もし耶律斉に出会うことがなく、単に武兄弟がそれぞれに恋人を見つけて離れていったとしたら、彼女は激怒し、自分を侮辱したと武兄弟を殺していたかもしれません。

多くのモノ、人に囲まれ、愛されていながら、彼女はそれを真実知ることもなく、更に多くを求め、自分をそして周囲を不幸にします。


李莫愁。

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彼女は何も持たない人でした。愛する人を失い、師父とも別れ、師妹や弟子とも親しい関係を作ることもできません。洪凌波と一緒に旅をしているものの、親しい間柄とは見えません。

古墓で育ったためか、物欲も薄いらしく、あの腕前なら金銀財宝の略奪も思いのままだろうけど、生活は意外に質素で、旅の途中で入る宿屋や飯屋でもつつましく暮らしています。

多くの人を殺め、悲しませましたが、彼女が欲しかったのはたったひとつ。愛する男だけ。



多くのものに囲まれたため、一番大切なものを見失った女、郭芙。

たった一つのものが手に入らず、最後に情花の毒で苦しんだ女、李莫愁。

しかし情花の毒で苦しむということは、陸展元への思いが募っているということ。その最後は非業ではありましたが、最後まで人を愛し、思うことを捨てなかった李莫愁でした。

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阿銀

莫愁…、たしかに哀れですなあ。
ひとすじの女というのは、ある意味キツイのかも。
自分自身も相手にとっても。

ほら、よく「お前は重いんだよ!」ってよく振られるでしょ
この手の女性は…。
男が逃げるのよねえ~
by 阿銀 (2010-08-25 21:28) 

游担之

「如果・愛」のインタビューで、旧(笑)黄蓉の周迅が「10年片思いされるのはどうですか?」と聞かれて、「10年ですか。。。勘弁してほしいですね」と答えてました。
じゃぁ16年耐えた楊過はどうしろと。。。

温度差ってのは厄介ですね。。。(謎)
by 游担之 (2010-08-26 13:16) 

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